先生マジすか

昔のクラスメイトに教えてもらったんだけど、今や女装教授ですかー

インチキ専門学校の生徒だった30年前にこの、野中先生の授業は受けてまして。
しかし、メディアにまで取り上げられる程の大活躍なんだから、とっても嬉しく思いつつ。
つーか、今は国語まで教えてるってんだから、見識の広さには恐れ入るばかりですよ。
上記でリンクしたサイトにも書いてある、パンクバンドや民族音楽っていうバックボーンはちょっと聞いてたけど、オレの中では先生って、フリージャズの人なんです。
ジャズピアニストの西先生っていう超ウマイ人がいて、昔はよく家に遊びに行って、その度にカレーを作ってくれるからいつも友達と3〜4杯おかわりして炊飯器を空にして帰ってたんだけど、そんな西先生と野中先生が遊びでジャムってるのを見た事がある。西先生がオルガンでウォーキングベースを弾いて、野中先生がピアノソロを取ってたんだけど、それはそれはお見事だった。

そんな30年前は「音楽情報概説」という授業の講師だった。
ざっくり云うと、いろんな音楽に触れて、その音楽が作られた際の技術的なことや背景などを知って見解を広めましょうって内容なんだけど、ポップスから民族音楽までオールジャンルを取り扱ってたんだから適任っつーか、野中先生なくしては成し得なかったんではないかと。
良いスタジオミュージシャンの条件はメシを喰うのが早いこと、なんて教わったっけね。
スタジオの仕事ってのはああでこうで、あーんなタイミングでこーんな事が起こるからメシの早さが重要となると説き「なので、この世界で一流と呼ばれている坂本龍一はメシを喰うのが早い」と云うと、それを生徒が一斉にノートに取るっつー。
まさか学校の授業で、坂本教授のメシの早さを習うとわー。
でもホントの授業の主旨は生徒に評論をさせる事で、卒業前の期末テストは先生が持ってきた3曲をまず聴いて、その中のどれか1つを選んで評論するという内容だった。
まあ、コッチは所詮学生なんで、評論といっても感想文のようなつたない内容にしかならないし、そんなモノにどうやって点数とか優劣を付けるんだろう、という謎のテストにしか思われてなかった。
ところがオレ、100点を戴きまして。そんな基準の知れない謎テストで満点なんて、もちろんオレだけである。
3曲の中からケチャを選んで、もちろんケチャなんてその場でしか聴いた事なかったものの、あの曲ってテキトーにチャチャチャチャ云ってると思いきや(実際世の中のケチャを模した音楽のほとんどがテキトーである)実は個々でパターンを持っている事に気が付いたから、そーゆーケチャの分析みたいな事も交えて書いたんだけど、それを完璧だと評してくれたらしい。
ところでセンセ、今でも授業でケチャを好んで取り上げてるみたいだねえ。
ケチャに造詣が深いのは知ってたから、あの採点を見て大いに自信になったモンです。

専門学校でのオレへの評価って、ビミョーだったんですよ。
細野さんのような作曲家とベーシストの二足ワラジになりたくて、でも三足目にシンセオペレーターぐらいできたらなーと思って、副業を身に付けるためにシンセプログラムのクラスに入ったんだけど、オレ以外はキーボーディストとしてプロになりたい人達ばかりで、もちろん授業もピアノやキーボードの実技がメインである。
オレ、そんなん弾けないもん。だから演奏技術の面では劣等生で、ピアノやエレクトーン経験者の学友たちの中ではオレのシロート感は際立っており、そのせいか他の科目で挽回しても先生からの評価は妙に低かった。
だから、野中先生だけじゃないですかね、ちゃんと評価してくれたのは。そんな思ひ出があったり。
ちなみにクラスメイトは逆で、オレを過剰に評価しやがりましたね。確かに2年間も一緒に机を並べていればお互いのポテンシャルがよーく分かるモンだけど。
そんな、先生と生徒からの評価のギャップが激しかった学生時代でした。つーか、その真ん中のちょうどいいトコくれよ。

全っ然関係ないけど、オレもK社時代にケチャをヒントに作った曲があるから、今度ライブをやる機会があったらケチャとシンクロさせてやってみようかな。いま思いついた。