小四駆の輝きサソリ

7月の話なんですが、スマホゲーム「ミニ四駆 超速グランプリ」に4曲ほど提供したっすー。

何とこのアプリ、その7月に350万ダウンロードを達成したかと思えば、そこから2ヶ月で400万まで行ったほどの人気ゲーである。
とは云え、DLするだけならタダだし、機種変とかで複数回落としてる人も多いんだろうけど、それを考慮したってかなーり多くの人にマイ曲を聴いてもらえる機会となった事には変わりないんだから、これは嬉しいおシゴトでした。
しかも、発売元がバンナムさんと来たもんだ。苦節32年、ついに憧れのナムコブランドにクレジットされましたよ。
何度も云ってるけど、インベーダーブームあたりから当時のゲームの素っ頓狂な電子音が何だか気になっていて、ついにゲーセンに通うようになっていろんなゲームに触れる中で、ギャラクシアンとパックマンのクオリティーがブチ抜けていたモンだからすっかりファンになって、将来はnamco(当時は何て読むのか分からなかった)でゲームの音を作る仕事なんてできたらイイのになー、なんて漠然と思ってたぐらいなので、思わぬところで夢が叶ってしまいマシタ。
ちなみにバンダイ系列だったらK社時代にいくつか作っていて、ざっと挙げてみると、ウルトラ闘魂伝説がバンプレスト、きんぎょ注意報2、サンダーバード、原人コッツ、ストバスヤロウ将がビーアイ、ガメラ、セーラームーンSSがエンジェル、必殺はバンダイビジュアルってな感じかな。改めて見てみると結構な多縁っぷりだねい。

そのK社でサウンドを担当したスーファミ「ミニ四駆 シャイニングスコーピオン」がですね、実は57万本も売れた(参考:ピンクレディー「ペッパー警部」が60万枚)って事を近年ようやく知ったんだけど、やっぱヒット作って影響力があるんですねー。
シャイスコの中のグランプリ曲ってのがなかなか人気があるようなんだけど、そのバンナムさんの制作スタッフに少年期にシャイスコで遊んでた世代の子たちがいで、そうなるとやっぱ、あの曲アツかったよなーってなるんですね。
しかも、この超速グランプリのユーザー層ってのがまたシャイスコ世代がなかなか多いんだそうで。な訳で今回、アプリのサービス開始から1.5周年というタイミングでシャイスコをフィーチャーした期間限定サービスをやる事になって、だったら曲も本人に作ってもらおうって流れで今回お声がけを頂いたっつー。
やっぱ、ヒット作を持つってすっごく大事だなあと。
正直、シャイスコの音楽を作った時って、会社でイヤーな事があった直後だったからモチベが低くて、別段張り切って作業にあたった訳ではないんだけど、ニコ動を見てると神曲とか、親の声より聞いたBGMとか嬉しい言葉がいっぱい聞けるんだから、評価を得るには作り手のモチベ云々よりも、とにかく多くの人に聴いてもらう事が重要なんだなあ、と痛感した次第にてござい。