妖精ってヤツがとにかくキライだ

Windowsマシンを買った。俗に云うモバイルPCってヤツだ。

おもちゃとして使う用に欲しい、とは前々から思っていて、3年ぐらい前に家電屋で物色した事がある。一般的なノートなら数万円で売ってるクセに、もっと小さいヤツは確実に2ケタ万円の値段が付いていたから諦めたんだが、先日この小さいのが3万円台で売っていやがった。
一応、小さいThinkPadは持っているんだが、入手当初からバッテリーが死んでたり、LANポートも死んでたり、内蔵モデム(実は今でも時々必要)が不調だったり、ブラウザも表示が崩れまくりで、それでも不満タラタラで使ってたんだが、先日Shiftキーがお亡くなりになった拍子に使うのが心底ヤになった。
そこへ新品が3万円台ときた。当然CDドライブなんていう嵩張るモノは付いてないから、外付けのドライブを買って、USBの56Kモデム(やっぱり必要)を買って、Excelの互換ソフトを買ったが、それでも総額5万チョイ円だ。たった3年でこうも世の中変わるモンなのかーと思いつつ。
ただ、いくらハードと価格がそれだけ軽くなっても、動作は非常に重たいと来た。
Winに対する知識は全くないながらも、現在アレコレ調べて、不要と思えるソフトを片っ端からアンインしまくっているんだが、お陰様でちったあマシな動きをするようになってきた。
やっぱりMacがサイコーである事には変わりないが、ここまでやるとWinも楽しく思えてくるね。

先月、久しぶりにMCKを使ってみまして。
どのくらい久しぶりかって云うと、もはやコマンドを完っ全に忘れてしまったってぐらいだ。
知らない方に説明すると、MCKってのはファミコン音源で音楽が作れるソフトの事だ。
オレは昔から、家でピコピコ音楽を作って遊びたいっていう願望が強くて、K社で愛用してたファミコンのサウンド開発ツール一式をそっくり貰って帰ってきた事がある。11年前の事だ。やっぱファミコンやゲームボーイの音源ってのは散々使い倒した楽器だから、並々ならぬ愛着があるのですよ。
あるのですが、その大事な開発ツールをたった一年で紛失したんだからヤケ酒に溺れる毎日だ。
命から数えて数番目に愛する機材だ。丁重に保管しておいたのに、ある日忽然と姿を消してしまったから、真っ先に母ちゃんを捕まえて問いただしたが、いくら片付け好きな母でも、そんな得体の知れないモノまで捨てっちまうような人ではないのはオレだって一応判っている。
世の中には「小さいオヤジの格好をした妖精」がいて、時々人の物を失敬するとか云う奇妙な話を聞く。残念ながらオレには見えないが、こいつあいよいよその話も信憑性が出てきたなってぐらい不思議な紛失劇を経験してしまったから、ヤローは見つけ次第マジでヤキと思っている。
そんな心の傷を長年引き摺っていたオレの前に登場したのがMCKであり、オレが紛失した実機をカバーして有り余る魅力を持っているんだからタマラナイ。
おかげで、また夢の続きが見れるようになったと云っても大げさではない。
そこまで云うクセに全く使ってねえぢゃねえかっつー話ですが、オレが持ってたのはMac版でして、コレが性能的には相当キビシくて、なーんだMCKって結局大した事ないぢゃーんって思って放置してしまったのですよ。
ところがある日、Win版だったら性能的にも違うんぢゃねえかとふと気になって、試しにBootcampにWin版MCKを突っ込んでみようと思い立った。それが6月初旬のこと。
Winなんてよくワカンネーから、インストールして音が鳴るまでに2週間も試行錯誤し、3週間目は大尊敬する三沢光晴さんの訃報が入り、YouTubeの三沢動画をボーッと見る毎日を繰り返してしまって、結局最初の試し斬りをしたのは6月末になっちゃったという、またまた誠意の感じられないルーズさを披露してしまった訳なんですが、使ってみたらかなーりイケルんだコレが。
しかも昔、一度でいいからこんな恵まれた環境で音楽作ってみてえなあと憧れていた「ギミック!」のドライバまで使えちゃうんだから、ホントに夢が実現しちゃったには驚きっすわ。
まあ、今日は驚いたトコロで終わりなんですがね、この話は。音源を公開する事も無く。
もちろん、新しいPCにはすでにMCKとか必要なモンが全てインストール済みだ。
最初は2週間も苦しんだインストール作業を難なくこなせたんだから、まるで、二度目にカリン塔に登った悟空のような成長ぶりですよ。
おかげでMCKを使う度にわざわざBootcampを起動する面倒くささからも解放されたから、今後は頻繁に使っていきたいなーと思っておりマス。

そうそう、ドラクエの新作が出ましたね。これは一応発売日に買った。
昼頃に急に「あ、今日ドラクエの発売日か」って思って近所のヨーカドーのおもちゃ売場に行ったら、フツーに店頭に並んでた。今や予約とか、列に並ぶとかしなくても買えちゃうんだねい。
ドラクエってのは、オレにとっては数年に一度のお祭りである。
今となってはすっかりゼルダ派に転身してしまい、発売前になっても大してトキメかなくなったとは云え、やっぱり過去に散々ハマった時の血なんですかね、いざ発売日が来てしまうと無性に祭りに参加したくなっちゃうという。
ただ、今回のドラクエはさすがに萎えたね。内容的に。
まだ序盤だから全体評は何とも云えないけど、とりあえずあのガングロの妖精にはゲンナリっすわ。
基本的に、悪ノリするにもセンスって必要ですよ(オレは人の事云える立場じゃないけど)。
あの妖精のキャラ、音楽、ピンクの背景。
そして、古より伝わる神の使いとか云っておきながら、ハイテク感満載な箱舟の操作パネル。
もうね、ヤツに関する全てが大っキライっすわ。
ここまでドンスベリされちゃあ、妖精だけ目をつぶってあげればいいっていう問題ではない。
もはやドラクエスタッフへの信用の問題だ。
そのせいもあって、昔はドラクエを買ったらしばらく会社を休みたいって思ったモンなのに、2~3日手を付けない日があっても全然平気なんだから、元ファン、つーか現在もファンでありたい身としては悲しい現状であり。
オレ内ではいよいよ本格的に、妖精なんてのにロクなヤツはいねえ、って感じになりつつある。