お寒いのがお嫌い

ここ数年で判明したんだが、どうもパーティーの類が苦手らしい。

と云うのも、参加してみたところで、何をしたらいいのかワカランのですよ。
俗に云う「浮く」ってヤツなんだが、オレ、そーゆーサムイのが何しろキライでねい。
クラス会とか、全員と面識があるヤツならまだいい。でもパーティーって大半が面識の無い人じゃないっすか。
そーゆー場に放り出された時のやり様の無さってのは、なかなか堪え難いモンがある。
hallyさんが東京に居を移して間もない頃、ゲームコンポーザーとの繋がりが徐々に出来始めたとかで「ボクの出来る範囲でですが、いつかシオダさんも含めてコンポーザーの方々と集まれたらなーと思ってるんですよ」なんて話してたのを秘かに楽しみにしていたものの、何年か経って、いざそーゆー場を紹介されてみたら、メンバーが100人オーバーしているのを見てつい腰が引けちゃった。
そーゆー場でも例えば、先方がオレの事を知っているのならまだ救いようがあるんだが、悲しいかな無名中の無名という身分、誰も知る訳が無い。
そしてオレもそこまで皆さんをご存知かっつーと、正直かなーり自信が無い。

根本的にオレは、そこにいる人達を把握したい欲が人より強いらしい。
同窓会なんかでよく気味悪がられるんだけど、幼稚園から中学までだったら、アイツは何年の時は何組で誰々とよく遊んでて担任が誰だったとか、そーゆー相関関係をほとんど把握している。
そして、クラスの人達とは満遍なく仲良くなってしまう癖がある。
フツー、どこのクラスでも仲良しグループって出来るじゃないっすか。オレはそーゆー概念が他人より薄いっぽい。
2年ほど前に、専門学校の級友6人で飲んだんだが、みんな20年ぶりの再会だった。
音楽系の専門学校ってのはみんなが同じ夢を持ってやって来るせいか、割と似たような人種ばかりが集まった、何とも居心地のいい場所で、20年経った今でもあーんな楽器やこーんな機材を買ったなんて話をしてるんだから、みんな、ステキだなあと思ってね。昔と何も変わってない。
で、そこで指摘されたのが「オレ達は暗かったけど、シオちゃんはイケてるグループだったじゃない」っつー。
まあ確かに、オレだけはそのグループの人じゃなかったかも知れないけど、学校の中ではみんなと楽しくやってたから、その飲み会でも特に違和感無く混ざって飲んでましてん。

9月頃だったかなあ、ひっさしぶりに元K社の人達と飲み会をやった。
K社が蒲田にあった頃(時期的にはスーファミ中期まで)のメンバーとは特に仲が良くて、全員がK社を去った後もチョイチョイ集まって飲んでたけど、今回はかなーり久々に集まった格好となった。
やー、しかし楽しかった。
一次会は呆気なく終わり、じゃあ二次会どーする?ってなった時も、一人だけカラオケに行きたがった以外はみんなまだまだ話し足りなかったのか、結局二次会もトークの場となり、別れ際には自然と「年内にもう一度やろう」って流れになったぐらいだ。
ところでオレ、例の病気で倒れる前までは、飲み会ってのは全員で同じ話題で盛り上がって、全員で同じ箇所で大笑いして、全員で同じ楽しみを共有するもんだと思ってたんです。イメージとしてはバラエティ番組の感じに近いっつーか。
それはK社に限った事じゃなくて、地元の友達とやる飲み会もいつもそんな感じだった。
でも世間の飲み会を見てみると、例えば10人ぐらいのテーブルがあったら、その中の4人ぐらいで一つの話をして、また別の4人のグループで別の話をして、残りの2人が浮いちゃってるみたいな光景が一般的だったりする。
コレが、あまり好きではない。
一部の人は面白いだろうけど、一番端っこの席の人が「ああ、一番遠いブロックで面白そうな話してるなー」なんて羨ましく思ってるんじゃねえかと思うともお、いたたまれなくてしゃーない。
なんて云ってるぐらいだから、生来パーティーには向かない性分なんだろーなー。
K社の飲み会は、未だにみんな均等に楽しめてると思いますよ。
ただ、病気になってからはトークの舵取りとかパス回しが少々面倒になっちゃったから、近頃は話題の分散も見られるようになってきた。でも世間一般の飲み会よりは全然一体感がある。

ところでオレ、アルコールが一滴も飲めません。
なので、みんなで楽しく話をするのに酒なんてあろうが無かろうが関係ないから、正直ファミレスとかでも全然楽しい。
おかげで旧友の奥様方からは「アンタ達の年齢だとみんな飲み屋とかに行くのに、ファミレスでよくそんなに盛り上がれるわねー」って呆れられてるっつー。