No Tokyo, No Life

実に3年ぶりの、東京ダービーなのですよ。

相手のブェルデイ69は最近「フッキ復帰」という、何ともお寒いダジャレをスローガンとしているチームである。
君たちはこれからダービーを戦うというのに、まるでAERAの中刷り広告のような、くたびれたアンクルトークに喜んでいていいのか?
とは云え、コッチも正直「フッキ王様システム」とやらを拝見するのは少々楽しみだった。
なのに、何なんですかアレわ。
王様システムと云えば聞こえはいいが、実状は単なるフッキのオナニーフットボールですよ。
いくら勝敗が大事とは云え、自分の応援するチームが一人の選手のオナニーで完結するようなフッボーなんか始めたら、オレだったらショックで立ち直れないところだ。
ダジャレ的にはむしろ「フッキ勃起」の方がよっぽど上出来だと思う。思わないけど。
そもそも、この69というチームは、川崎って名乗るのがイヤだから、チーム名を東京か読売にしたいなどとクソわがままをコイてた過去があるぐらいだから、チームからしてオナニーに寛容なのかも知れん。
そして、ボクらの愛する土肥と福西は、よりによってそんなチームへ行ってしまった。
後半が始まる前に、東京サポ側のゴールに向かって来るキーパー土肥ちゃんに対してブーイングをするのは涙が出そうなくらいツラかったけど、数あるオファーの中から敢えて69を選んだ土肥と福西なんだから、ここは悲しみを断ち切りつつ心を鬼にしましたよ。
69だけには絶対に負けたくないし、土肥と福西の凄さは良く知っているからね。

ところで今回は、忌まわしい事に69のホームゲームだった。
オレらを味スタのアウェイ席に座らせるなんて、非常に怪しからん事だ。
連中はホームの特権とばかりに、試合前に過去のダービー映像より69のゴールシーンばかり総集して流しやがったんだが、つい「全部土肥の失点ぢゃねえかよ」ってツッコんでしまい、周りのサポーターから拍手を浴びた。
一応アウェイな我が東京だが「地元が生んだ東京初のJクラブチーム」という歴史があるモンだから(ホントは云う程の歴史でもない)、サポの数からしてどっちがホントのホームなのかは歴然だ。
この日のスカパー中継でも、サッカー解説のカリスマである倉敷さんをして「非常に素敵なFC東京サポーター」と云わしめたぐらい、ダービー独特の空気を醸しまくってやりましたよ。
そして、いざ試合が始まってみると、選手だけじゃなく監督までもが熱いの熱くねえのって。
69の柱谷監督はモンテディオ山形で監督をやっていた頃、NHKの巨乳女子アナと不倫していたというスイカップ事件で有名だ。
そんな、モンデイイヨ山形のエロ男爵の分際で、審判に喰って掛かる程エキサイトしていて非常にウザかったんだが、我が城福監督も負けず劣らず気合いが入っていたらしい。
だってJFK、試合後のインタビューでは声も出ない程に喉を潰しているんだもん。
やー、熱いなあ、JFK。それじゃあオレらサポーターと変わんないよー、JFK。
でも仕方ないよね。後半ロスタイムに大逆転なんていう劇的勝利を収めたんだから。

などと好き放題云いつつも、オレも69君がいるからこそダービーマッチが成立するという事を忘れてはいないし、69君の事がこんなにキライでもどこかで感謝してる部分があるのです。
ダービーってのは、そんな複雑な心情で成り立っている、世にも不思議なモノなんであります。
勝っても負けても、こんなスバラシイ祭典を堪能できるんだから、お互い都民冥利に尽きますねい。