一週間から10日

旧友のバンコク君に祝福あれ、という枕で始めるとしよう。

以前登場した、ポーランド人の彼女。すげえイイ子な。
オレらすっかり気に入っちゃったから、早く結婚しちゃえしちゃえと思ってたら、どーやらそーゆー流れになってるらしい。
やー、うれしいねい。
本当は「めでたい」なんだろうけど、何故か「うれしい」っていう感情の方が強い。
バンコク君にしても彼女にしても、今回はメモリアルな来日となった事と思うが、これを境に英会話をマスターしたくなったオレにとっても、かなりメモリなアレなんです。
だから最近、良さげな英会話の教材探しに明け暮れてたところ(ホントは云うほど明け暮れていない)、ネットでふと面白そうなのを見つけた。
ただひたすら聴くだけで上達する、というシロモノらしい。
コレはイイかも知れん、と思ってよく見ると、10日間の無料体験ができると書いてあるから、直ぐにでもやってみたくなって早速申し込んだ。
すると、うちに届くまで一週間から10日もかかるんだそうだ。
マヂすかー、今から10日もの間、手持ち無沙汰かよー。
そんなに日数が空いちゃうと、せっかく上がったモチベも落ちてしまうんじゃねえかと心配だ。

と云うのも、実は、またバイク買っちまいまして。
バイクなんてちっとも興味無かったオレが、何故かこんな事になってしまったっつー世界の七不思議です。
中免を取得してフュージョンを買ったのが2年前。
やっぱ都内はスクーターが便利だねい、と満足しつつも、実はその2年間、ずーっとギア付きに乗りたい欲と格闘してたというね。
教習所で使ってたバイクがCB400だったんだけど、やっぱりギアが付いてるバイクの方が乗っててダンチで楽しいの。
高校生の時に一度、原チャ6台で富士山ツーリングに行くというマヌケな事をして、これが無茶苦茶面白かったから、ツーリングの楽しさがアタマの片隅にずーっと残っていたんだけど、そんな楽しいツーリングこそギア付きで行くべきでしょう、なんて最近特に思うようになって、そうこうしてるうちに欲に負けてしまった。
今度のバイクは、ヤマハSR400。
フュージョンを買った時も、直前までSRとフュージョンの間で揺れに揺れまくったというくらい、大好きなマシンなのだ。
ところで、ビッグスクーターは今や大人気らしく、7,000km走行の中古SRの本体価格よりも、8,000kmのフュージョンの下取り価格の方が上なんだから嬉しいやら悲しいやら。

いざ購入手続に入ってみると、フュージョンのローンが未だに残っていやがるのが気になった。
鬼の36回払いなんてやっちゃったから、あと一年分はある。
ショップに訊いてみると、やっぱり下取りに出すにはローンは終ってなくちゃダメで、クレジット会社の発行する完済証明書なるモノまで必要になるとの事だった。
それでは仕方がない。クレジット会社に電話して、残り全部を今日払うから完済証明書を下さいと云う。もはや買い換えのためなら想定外の出費も惜しまない勢いだ。
すると、発行までコレがまた一週間から10日かかるとの事。
えー、そんなに待つのかよー、オレ早く乗りてえよー。
ところが、ゴネてみるモンだねい。クレジット会社曰く、バイク屋さんが仮の証明書のFAXでもオーケーと云うのであれば、翌日には用意できると云う。
何だよ、やればできるんじゃん。当然それでお願いして事無きを得た。

こうしてオレはめでたく、SRのオーナーとなった。
諸々手続も全て完了して晴れやかな気分に満たされていると、最後にバイク屋さん、
「これからすぐに整備や車検、ナンバー登録などに取りかかりますので、納車は一週間から10日後になります。」