Composition No.4

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K社に入って4番目に作った曲。自らボツにした。
だってコレ、創意工夫など一切無いんだもん。これは一聴してカッコイイだけの薄っぺらい芸で、この程度の音楽など作れて当然だと子供の頃から思っていたから、これから作曲のプロとしてやって行く上で、このレベルを合格ラインとしてしまったらオレの将来は無いと思って蔵に入れた。だから当時から誰にも聴かせてない。
この頃、K社サウンド第一号って事で珍しがられたのか、もしくはそれまで作った3曲が何だか好評だったためか、隙を見せると先輩方が制作中の曲を勝手に聴きやがるんですよ。そんな中、この曲をロージーのチームに聴かれでもしたら絶対に欲しがるに違いないと思って、それを阻止すべくひた隠しにしてたっつー。

全然関係ないけど、2番目と4番目が出たついでに、3番目に作った曲はロージーのチャプター4です。
まだK社に入って1ヶ月の頃、定時目前の18時頃にロージーの企画から突然「明日の朝までに3曲作って」なんて無茶を云われた。
しかもオレ、アイソチーム所属だからロージー関係ねえし、と思いつつ真相を問うと「ホントは1曲でいいんだけど、3曲の中から選ぶ」っつー珍回答ですよ。
仕方なく作業を始め、20時半に1曲目のざっくりしたイメージが伝わるトコまで出来て、聴かせたらOKが出たからどうにか終電までに完成させて帰れたんだけど、ざっくり版の試聴の時に分数コードを使った箇所で「ココ変だから直したらOK」と云われて、もちろん直さずに出した。こーやって、プロの優れた感性を未熟なアマチュアによって潰される事は多々ある。だから制作途中の曲を聴かせるのは大っキライである。