この一ヶ月間

macOSを最新のCatalinaにアプデしたのが事の発端なんですが。

さすがに9月末〆の仕事が上がるまではアプデを控えたけど、10月に入っていざOSを更新してみたら、大事な商売道具である音楽アプリ群が軒並み動かなくなったにはさすがに青ざめた。
その後、2ヶ月ほど台風騒動に巻き込まれたが、それも落ち着いて現実に立ち返ったところで、Catalinaはやっぱ不便だからもおOSをダウングレードするしかないかーと思い立った。
そー云や、2コ前のバージョンであるHigh Sierraの頃はソフトが何でも使えた上に安定してたんで、一気に2つ分をバージョンダウンする事も考えたけど、1コ前のMojaveからシステムディスクの仕様がAPFSというフォーマットに変わってしまい、生憎ウチのFusionドライヴでHigh Sierraを使うにはそれ以前のHFS+にフォーマットし直さないとダメらしく、さすがにそこまで手間をかけたくなかったから、この際Mojaveでもいいやって事で、2ヶ月前のバックアップファイルから復元した。
ところが運の悪いことに、このMojaveのシステムファイルが壊れてしまったらしく、電源投入後はフリーズするばかりで一向に起動しやしない。
こうなったら手間だろうが何だろうが、High Sierraまで強引に戻すしか道は無いと諦めつつ敢行。いやいや苦労した苦労した。でもこれでもう安泰だ。
ところがですね、人間ってのは元来横着な生きモンでして、High Sierraのスリープを解除するたびにいちいちパスワードを入れるのがですね、Apple Watch持ちとしてはもはや面倒なんですよ。Mojave以降は時計を身に付けてるだけで解除してくれるんで。しかも2ヶ月前まではちゃんと音楽制作業務を遂行できていた訳だし、思えばMojaveには罪はない。
だから今度は壊れたバックアップは使用せず、AppleのサイトからMojaveインストーラーを落としてアプデ。うん、やっぱMojaveぐらいが丁度いいねい。
と思ったら、iPhoneがいつの間にか、最新のiOSを勝手に自動インストールしていやがって、コイツがCatalinaとしか同期しないと来たもんだから、今度はiPhoneが詰んだ。
macOSってUNIXベースだから、ターミナルというアプリを使って母体となってるUNIXをいじってやれば大抵の事はできる。だからターミナル経由でiOSをダウングレードするやり方も確かにあるらしいが、かなーり手間がかかるんだそうで。
それに比べたらまだマシという理由もあって、決行するか否かで非っ常ーに悩んだが、とりあえずまたCatalinaを入れて、iPhoneと同期したところでiOSをダウングレードして、再度Mojaveに戻す事にした。
この一ヶ月の間で、Catalina > Mojave > High Sierra > Mojave > Catalinaと来て、その後またMojaveに戻ろうとしてるんだから、ちょっとしたOSインストールクレイジーですよ。
ところが、Catalinaを入れた当初と違って、今や音楽業界の対応が進んでいたのは、オレにとっては良い事なのか悪い事なのか。
だったらCatalinaのままで様子を見ておいた方が将来的にも得策なので、結局iOSは現状のまま、macOSも10月初旬の状態にただ戻っただけとなった。
この一ヶ月間のOS差し替え地獄は一体何だったんだよ。

幸い、依然として使えない音楽アプリは、何かのハードを買った時にオマケで付いて来たような、ただ何となく入れておいたモノばかりで、ちゃんとしたメーカーが作った主力ソフトのほとんどが使えるようになった。
ただ、ReasonをReWireすると飛んじゃうのだけは致命的で、それを回避するためだけにまたMojaveに戻すかどうかを本気で検討してたところ、どうやら飛ぶ時と飛ばない時があるのに気づいた。
気になってアレコレ検証してみたら、Reasonのソフト音源の中に、コレを使うと飛ぶというモノがいくつか存在していて、よりによってThorというReasonのメインシンセが該当してんだから結局致命的なままではあった。
とは云え、うちのReasonはVer.10であり、最新のVer.11はCatalina対応済という噂もあって、ただしアプデが有償だから、もしこれで使えなかったらと考えるとなかなかリスキーだったけど、いよいよ覚悟を決めて有償でアプデしたら直った。
つーか、Reason11って音源がプラグイン化してんぢゃねえかー!
ジャンルを問わないDTM作曲がメインである我々がこぞって使うDAWソフトってのは大抵CubaseかLogicか、新興勢力のStudio Oneか老舗のDigital Performerか、ってトコで、コレらにReason音源を絡めるとなるとReWireでリンクさせるというプチ面倒な手段しか無いため、Thorだけでもプラグイン版をリリースしないかなー、がReasonユーザーの長年の口癖のようなものだった。
だから、Reason音源群のプラグイン化ってのは、ちょっとした夢である。
個人的にThor以上に嬉しいのは、RE (Rack Extension) といって各メーカーがReason用に開発したシンセやエフェクターがあって、オレが所有している中にも安価で買えた割にはすっげえ気に入っていたREエフェクターがいくつもある。これらをReWireで使うにはごく狭い使い方しか出来なかったんだが、プラグイン化のおかげでコレらも幅広い使い方ができるようになった。
この内容だったら、有償でもReason11にバージョンアップする価値がアール。
そんな、予定外のReason購入のおかげで、こないだまでセール中だったKORG TRITONソフトシンセを買う予定もすっかり潰れてしまいましたとさ。