充実の一年

前回、こまめに更新するとか云っておきながら、この体たらくですよ。

しかも今年は、毎年恒例のクリスマス仕様にもできませんで。いかんいかん。
まあそれだけ、オムガクのお仕事が充実してるっつー事でもありまして。

某月初頭に、アレンジを依頼したいというオファーが来た。オレが無知なだけか、聞いた事のない会社の人だった。
その頃は忙しかったんで、内容次第では断らなくちゃダメかなあと思っていたが、曲数と納期を確認したら何とか行けそうだったんで、打ち合わせの段取りを始めたら、どーゆー訳かタイトー社へ来るよう指示があったんだから、イマイチ要領を得ない。
よくワカランまま指定された場所へ行き、会議室へ通されて初対面の方々と名刺を交換。何か、勝手に想像してた以上に人が多い。アレ?ZUNTATAの石川さんがいる?
オレはゲームマニアでも無いし、失礼ながら同業者の皆さんの事をさほどよく知っていない。そんなオレでも知っている程の人が、ココにいる。しかも、オレと同じ側に座ってるあの方、高橋コウタさん?つーか、隣にいるの、桜庭統さん?
「それでは、ダライアスバースト・クロニクルセイバーズダウンロードコンテンツ第4弾のアレンジ企画についての打ち合わせを始めたいと思います。」
えええー?ダライアスうー??このオレがー???
絵に描いたような、狐につままれ状ですよ。
オレからしたらダライアスなんて、憧れの舞台以外の何モンでもない。学生の頃に衝撃的登場を果たして30年目を迎えた名作中の名作が、一体オレに何の用なんだろ、とまだしばらくは他人事のように聞いていたら、現行のダライアスってどうやら、他社シューティングの機体も使用できるというコラボ企画が人気なんだと云う。
で、この第4弾ではエイティング社とのコラボを行うんだそうな。
「といった内容なんですが、シオダさんにはバトルガレッガのステージ1と5のBGMのアレンジをお願いします。」
仕組まれてるやーん。烈火の人がガレッガのアレンジてー、完全にマニアに仕組まれてるやーん。
そんなんされたらオレ、大喜びで作るに決まってますてー。
な訳で、ステージ1の方は並木サウンドの持つ音符の美しさを前面に出そうと、ステージ5は烈火の人にオファーが来たという意味をよーく考えてアレンジしてみましてん。
そんな、ダライアスバーストCS DLC第4弾、2017年1月19日配信開始です。乞うご期待。
そして、3月30日に発売になる「PS4限定版」(通常版もあるので要注意)には、第3弾ケイブと第4弾エイティングのアレンジ曲が収録されたアルバムが同梱されますので、もしよろしければ是非。
来年はオレも、ダライアスファミリー!(云ったモン勝ち)

ファミコン業務が好調には驚いた。キラスタDXもまさかのカートリッジ販売が実現したし、8bit Music Powerは日本コロムビアさんからCD化もされたし。
MADOGATARI展マナームービーでは劇伴をファミコンアレンジしたが、このムービーが大好評なんだそうで、本来はイベントのみで流す用途だったのに、想定外のDVD化まで果たしたから、MADOGATARI展に招待された際に記念に買った。
このアレンジ曲を使い回した業物語CMも、当初は2週間限定だったのに、結局2ヶ月も流れていた。
ところで、コレらはすでに去年とか一昨年の作なんだよねー。ついこないだ作ったようだけど。
いやいや今年はなかなかの駆け抜けっぷりだねい。

私事としては、小学校の同窓会を主催した。実に30年ぶりっつー。
みんな喜んでくれたし、しかもナゼか、お母さん達からも感謝されて。アンタ達の学年はそーゆーの一切やらないから心配だったのよー、だって。
せっかく頼んだ料理にほとんど手を付けない程みんな喋りっぱで、スッゲー楽しかったから、これからは毎年やりましょうって事になった。
大変なのはオレなんだけどね。まあ楽しいから良いでしょう。
おかげで昔の友達とよく会うようになり、そーゆー意味でも充実の年となりましたね。

昔の同級生といっぱい繋がったきっかけは、Facebookを始めた事にある。
8BMPのイベントで顔を合わせるようになった方々、ゼビウスの慶野さんとか東方のZUNさんなんかに「Twitterはやってないけど、Facebookなら」と云われて、音楽方面との繋がりを求めて2月からしぶしぶ始めたところ、思いのほか旧友と繋がってしまって楽しくなっちゃった。
なので、同窓会もある種、ファミコンが繋いだ縁である。
ダライアスバーストCSに起用されたのも烈火の影響と、さらに8BMPで注目度が増したのが決め手となったらしい。
最近の音楽制作業務は完全にWAV納品で、そーゆーリニア音源を近しい人達に聴かせるとヒャーってなるくせに、ファミコン曲となるとふうん的な反応しか得られなくて、これがどうにも面白くない。
オレにとってはやっぱり、8bit音楽ってのは初心であり郷里なので、どんだけリニアに染まってしまっても、いつでも8bitに帰って来れる柔軟性は持ち続けていたい所存っす。